前の日記から続きます。
「齋藤先生」とは、10年くらい前からお世話になっているカイロプラクティックの先生。
「カイロプラクティック」と一言で言っても、実は「鍼灸師」や接骨院の「柔道整復師」のように日本の国家資格が無くて、胡散臭い人が混じっていたりするのでかなり気をつけなければいけないのです。
「WHOの基準を満たした」とか、「アメリカのどうしたこうしたであーしたこーした」なんてことを掲げてやっても、特に法律に触れるわけでもないのです。
そしてまた、「マッサージ」というお店があったとしても、そこの人が国家資格である「あん摩マツサージ指圧師」である可能性は実は低い、というのが現状で、「治療」を目的としてマッサージなり鍼灸なりをお願いするのであれば、免許を持っているかどうかを確認する必要がありますね。
しかし、カイロプラクティックの場合にはそれが確認しようがないのです。
ところが、齋藤先生との出会いは、ウチの健康相談担当で「整体の免許」を持ったかっつん。つまり、かっつんが持っている免許は国家資格でもなんでも無いのですが、この人、実は「なんでもオタク」。テーピングの講習にも、救急救命の講習にも通い、役者が舞台に立ち続けるために今何をするべきかを判断して的確な医療機関を紹介する、という「治療オタク」でもあったりするのです。
そんなかっつんは、自らの身体を実験台に、次々といろんなそういうお店に通い、「しゃちょー、首痛いんだったら、もしかするとあそこがいいかもしれません。最初はウソくさいと思うかもしれませんが、宗教とか関係無くて、これこれしかじかで……」と、いろいろ教えてくれまして。
要約しますと。
「カイロプラクティック」は、もともとアメリカで確立された手技療法で、日本での鍼灸のような「代替医療」。
整体にしろカイロにしろ、だいたい、関節をバキバキ鳴らすところは信用できない、と僕は判断しております。
がっ。
かっつんが言うには(後から確認もできたのですが)、齋藤先生はアメリカでドクターの資格も得ている本物で、カイロプラクティックの学校の先生もなさっている、とのこと。
じゃぁ、とりあえず行ってみますか、というところからお付き合いが始まったのです。
で。
ぶっちゃけた話、10年くらい前に頸椎ヘルニアを患った時、日常の痛みを取ってもらうのをかかりつけの接骨院、そして定期的に通うのが齋藤先生、というペースで、手術も何もなく、僕は乗り越えたのでした。
その頸椎ヘルニアの時の施術というのが。
まず、先生の前に立って、いろいろと問診されます。
もー、痛くて痛くて、正面を向いていられないんですから、という状態なのですが、言われたとおりにしてみます。
そして、先生の言うとおりに、いろんな動きをします。
座って、と言われて座り、いろんなところをつんつんされます。
次に、手術台のようなギアがたくさん付いた、たくさんの部品で構成されたベッドにまずはうつぶせに「立たされ」ます。
すると、ういーーーーんっ、と倒れていき、うつぶせ状態に。
その状態で、見えないのですが、先生の手がふわふわと身体に触れずに動き回っていたりします。
そして「楽しいことを考えて、3回深呼吸してください」と言われます。
まず、みうたんとヨメの笑顔を思い出して1回。次に二男のしんしんとヨメの笑顔を思い出して2回。最後に長男・こういちとヨメの笑顔を思い浮かべて3回。
そこから、いろんなことが始まります。
いろんなところをつんつんされたり、身体の一部だけをぐっと押えて機械がガシャンっ、て音を立ててるけど痛くないくらいな感じで軽く押したり。
そしてういーーーーーんっ、と上がっていって、今度はあおむけ、と言われてあおむけになるとまたういーーーーーんっ、と倒れていって。
腰骨とかを片方ずつ上げてみたり、ガシャンっ、てやってみたり。
一つ一つの動作は、全く痛くもなんともなくて、「なにやってんの?」って感じなのです。
そして、ういーーーーーーーっ、とまた起き上がって、「それでは、立ってみてください」と。
……あれ……。視界が斜めだぞ……?!
その通りのことを先生に伝えると、「今までが斜めだったんです」と笑顔で。
「しばらく、斜めな感じがするかと思いますが、すぐ慣れますから」と。
……って、ちょっと待って、痛みが取れてるじゃないですかっ!!
「はい、とりあえず、今日はこのくらいで」。
で、それまで首と肩が張って張って痛くて痛くてたまらなかったのに、もう、スキップして帰れるくらいにまでなってしまっていたのでしたっ!!
もう、わけがわかりません。
凝ったところがあったらぐいぐい押してもらったり、ザクザク鍼を打ってもらうのがキモチいい、というのが当たり前だった僕の頸椎ヘルニア生活に、わけがわからないながらも灯りが点りました。
……ということを繰り返して、僕は10年近く前に頸椎ヘルニアを克服したんだ、ということをすっかり忘れていたのでした。
もう、ぶっちゃけ、あまりにも魔法みたいに楽になるので、逆に人に勧めることはしてきませんでした。
だって、今、こうしてここまで書いてきていますが、これを読んだあなたは信用しますか?僕ならしませんよ、絶対。
で。
かっつんに続いて僕も頸椎ヘルニアが楽になった、ってことで、ウチの劇団で腰痛持ちの連中が次々と齋藤先生のもとに訪れて、次々と治していただく、というところにまで発展していったのですが、そんなある日、大事件が。
ウチの劇団がお世話になっている劇場の支配人がぎっくり腰になり、動けなくなる事態。
すかさずかっつんが齋藤先生に連絡すると、たまたま空いているとのことで、支配人は車椅子で劇場を出て行かれました。
それから1時間後。……なんと、支配人は歩いて帰ってこられたのですっ!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
……と、このような経緯があったにもかかわらず、あまりにも時間が経っていたのと糖尿病克服で健康体に慣れておりまして、すっかり不健康に対する備えができていなかったこともあって、今回の腰痛で最初に齋藤先生のことを思いつくことができず、時間がかかってしまいまして。
が。
齋藤先生の仕事先に電話してみたところ、現在は木曜日しか都心には出てきていない、とのこと。
携帯の番号を教わってかけてみると、久しぶりなのに覚えていてくださって、なんと横須賀で治療院をやっていらっしゃると……!!……今日はどうですか……16時半?……行きます行きますぅぅぅぅっ!!
Googleで先生の治療院の名前を検索しても出てきません。
ネットでどうこうではなく、完全に口コミで成立しているのですね……。
自宅から杖をついて、電車に乗って2時間。電車でも、座ろうと思ったのですが座ると痛くて悲鳴が出そうなので、結局立ったまま。
駅に着いてからは、齋藤先生に再会できる、もしかしたらこの痛みを楽にしてもらえる、という思いで、杖をついて歩くスピードが上がります。
到着した時には、もう、へとへとでした……。
まずは杖を傘立てに入れて、先生の顔を拝見。
が、僕の異様な状況を察した先生から、矢のような、しかし優しい質問。
いつからそうなのか。
なにがきっかけでそうなったのか。
今はどうなのか。
コルセットとか、いろんな装着していたものをはずして、まずは診療台に座らされます。
実は家を出る前にポルタレンサポを入れてきたので痛みは40%くらいな感じ。
診療台の上で、今までされたことがないような密着度で羽交い締め状態で上半身にいろんな動きを加えさせられます。
後ろから、右側から、左側から。
そして、やっと「カイロプラクティック・メカベッド」へ。
まずはうつぶせで一つも痛いことはなく、がっしゃん、がっしゃん、つんつん、とされます。
次に仰向けで、がっしゃん、ガッシャン。つんつん。
またうつ伏せで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
また仰向けで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
頸椎の時にはありえないほどの時間をかけて、よくわからないんですが、念入りにいろんなところを「調節」している感じです。そう、整備工場に入れられた車の感じなのでしょうか。
「はい、では、立ってみてください」。
立ってみました。……あれ?立てる?
「んーーー、もう一度、ここに座ってください」。
……あれ、座っても痛くない。
でも、先生からまたしても羽交い締めにされて後ろから右から左から捻られ……。
そしてまたメカベッドへ。
ガッシャンつんつんガッシャンつんつん。
しばらくして、「はい、ここ、歩いてみてください」。
……んな無茶な……と思ったら……歩ける……。
「では、ちょっと外の階段に行ってみましょう」。
は?
「杖無しで、ここを降りて、上がってきてみてください。」。
……階段降りるの、痛いんだよなぁ……あれれれれれれれっ、降りられる、しかも痛くないし普通だしっっ?!
またしても魔法をかけられてしまいました……。
「炎症はかなりひどいので、定期的に冷やしてください。そして、無理をしない程度に歩いたり、日常的なことはしてください。何かを拾うとかの動作は、腰を曲げるとヘルニアが出てしまうので下半身を使って(相撲の「蹲踞(そんきょ)みたいな姿勢をしてくださり)やってください」。
「えっ、今朝、2週間安静、って言われたんですけどっ?!」と言うと、にっこり笑って、「腰の圧迫を取るには、まんべんなく圧力をかけて分散してあげた方がいいんです」と。「あと、痛み止めも、痛かったら遠慮なく飲んだり、入れるなりしてください。そういう悪いものはすぐに出ますから」と。
帰りがけに、次の患者さんがいらっしゃっていたのに「信じられないっ!!」「なんで歩けるんですかっ!!」「杖いりませんよ、畳んじゃおっとっ!!」と僕が独り言を言っていたら、その患者さんもにこにこ笑いながら「そうなんですよねぇ」とつぶやいていらっしゃいました。
結局、ビルの3階にある先生の治療院をあとにして、階段で1階まで降り、ふつーにてくてく歩き、壱六家横須賀店で普通にカウンターに座ってラーメンを食べ、駅まで歩いて電車に乗り、普通に座って横浜経由、武蔵小杉経由、府中本町から1kmくらい歩いて帰ってきてしまいました。
夜更かしはいかんとも思ったのですが、この感動を書き残しておかなければ、という想いからこんな時間になってしまいました。
が、今現在、若干左足にしびれは出てきておりますが、昨日までのことを考えたら夢のようです。
1時間もMacの前に座っていられる(いろいろ姿勢は変えながら)、なんて、昨日までは考えられなかったことなのですから。
あえて、齋藤先生の連絡先や治療院の住所や名前は記しません。
マスコミにさらされるのもいやですし。
頸椎、腰椎、などで苦しまれている方は、なんらかの方法で僕に直接連絡をくださいますようお願いいたします。
あまりにもお問い合わせが多い場合にはまた対応を考えます。
「齋藤先生」とは、10年くらい前からお世話になっているカイロプラクティックの先生。
「カイロプラクティック」と一言で言っても、実は「鍼灸師」や接骨院の「柔道整復師」のように日本の国家資格が無くて、胡散臭い人が混じっていたりするのでかなり気をつけなければいけないのです。
「WHOの基準を満たした」とか、「アメリカのどうしたこうしたであーしたこーした」なんてことを掲げてやっても、特に法律に触れるわけでもないのです。
そしてまた、「マッサージ」というお店があったとしても、そこの人が国家資格である「あん摩マツサージ指圧師」である可能性は実は低い、というのが現状で、「治療」を目的としてマッサージなり鍼灸なりをお願いするのであれば、免許を持っているかどうかを確認する必要がありますね。
しかし、カイロプラクティックの場合にはそれが確認しようがないのです。
ところが、齋藤先生との出会いは、ウチの健康相談担当で「整体の免許」を持ったかっつん。つまり、かっつんが持っている免許は国家資格でもなんでも無いのですが、この人、実は「なんでもオタク」。テーピングの講習にも、救急救命の講習にも通い、役者が舞台に立ち続けるために今何をするべきかを判断して的確な医療機関を紹介する、という「治療オタク」でもあったりするのです。
そんなかっつんは、自らの身体を実験台に、次々といろんなそういうお店に通い、「しゃちょー、首痛いんだったら、もしかするとあそこがいいかもしれません。最初はウソくさいと思うかもしれませんが、宗教とか関係無くて、これこれしかじかで……」と、いろいろ教えてくれまして。
要約しますと。
「カイロプラクティック」は、もともとアメリカで確立された手技療法で、日本での鍼灸のような「代替医療」。
整体にしろカイロにしろ、だいたい、関節をバキバキ鳴らすところは信用できない、と僕は判断しております。
がっ。
かっつんが言うには(後から確認もできたのですが)、齋藤先生はアメリカでドクターの資格も得ている本物で、カイロプラクティックの学校の先生もなさっている、とのこと。
じゃぁ、とりあえず行ってみますか、というところからお付き合いが始まったのです。
で。
ぶっちゃけた話、10年くらい前に頸椎ヘルニアを患った時、日常の痛みを取ってもらうのをかかりつけの接骨院、そして定期的に通うのが齋藤先生、というペースで、手術も何もなく、僕は乗り越えたのでした。
その頸椎ヘルニアの時の施術というのが。
まず、先生の前に立って、いろいろと問診されます。
もー、痛くて痛くて、正面を向いていられないんですから、という状態なのですが、言われたとおりにしてみます。
そして、先生の言うとおりに、いろんな動きをします。
座って、と言われて座り、いろんなところをつんつんされます。
次に、手術台のようなギアがたくさん付いた、たくさんの部品で構成されたベッドにまずはうつぶせに「立たされ」ます。
すると、ういーーーーんっ、と倒れていき、うつぶせ状態に。
その状態で、見えないのですが、先生の手がふわふわと身体に触れずに動き回っていたりします。
そして「楽しいことを考えて、3回深呼吸してください」と言われます。
まず、みうたんとヨメの笑顔を思い出して1回。次に二男のしんしんとヨメの笑顔を思い出して2回。最後に長男・こういちとヨメの笑顔を思い浮かべて3回。
そこから、いろんなことが始まります。
いろんなところをつんつんされたり、身体の一部だけをぐっと押えて機械がガシャンっ、て音を立ててるけど痛くないくらいな感じで軽く押したり。
そしてういーーーーーんっ、と上がっていって、今度はあおむけ、と言われてあおむけになるとまたういーーーーーんっ、と倒れていって。
腰骨とかを片方ずつ上げてみたり、ガシャンっ、てやってみたり。
一つ一つの動作は、全く痛くもなんともなくて、「なにやってんの?」って感じなのです。
そして、ういーーーーーーーっ、とまた起き上がって、「それでは、立ってみてください」と。
……あれ……。視界が斜めだぞ……?!
その通りのことを先生に伝えると、「今までが斜めだったんです」と笑顔で。
「しばらく、斜めな感じがするかと思いますが、すぐ慣れますから」と。
……って、ちょっと待って、痛みが取れてるじゃないですかっ!!
「はい、とりあえず、今日はこのくらいで」。
で、それまで首と肩が張って張って痛くて痛くてたまらなかったのに、もう、スキップして帰れるくらいにまでなってしまっていたのでしたっ!!
もう、わけがわかりません。
凝ったところがあったらぐいぐい押してもらったり、ザクザク鍼を打ってもらうのがキモチいい、というのが当たり前だった僕の頸椎ヘルニア生活に、わけがわからないながらも灯りが点りました。
……ということを繰り返して、僕は10年近く前に頸椎ヘルニアを克服したんだ、ということをすっかり忘れていたのでした。
もう、ぶっちゃけ、あまりにも魔法みたいに楽になるので、逆に人に勧めることはしてきませんでした。
だって、今、こうしてここまで書いてきていますが、これを読んだあなたは信用しますか?僕ならしませんよ、絶対。
で。
かっつんに続いて僕も頸椎ヘルニアが楽になった、ってことで、ウチの劇団で腰痛持ちの連中が次々と齋藤先生のもとに訪れて、次々と治していただく、というところにまで発展していったのですが、そんなある日、大事件が。
ウチの劇団がお世話になっている劇場の支配人がぎっくり腰になり、動けなくなる事態。
すかさずかっつんが齋藤先生に連絡すると、たまたま空いているとのことで、支配人は車椅子で劇場を出て行かれました。
それから1時間後。……なんと、支配人は歩いて帰ってこられたのですっ!!
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……と、このような経緯があったにもかかわらず、あまりにも時間が経っていたのと糖尿病克服で健康体に慣れておりまして、すっかり不健康に対する備えができていなかったこともあって、今回の腰痛で最初に齋藤先生のことを思いつくことができず、時間がかかってしまいまして。
が。
齋藤先生の仕事先に電話してみたところ、現在は木曜日しか都心には出てきていない、とのこと。
携帯の番号を教わってかけてみると、久しぶりなのに覚えていてくださって、なんと横須賀で治療院をやっていらっしゃると……!!……今日はどうですか……16時半?……行きます行きますぅぅぅぅっ!!
Googleで先生の治療院の名前を検索しても出てきません。
ネットでどうこうではなく、完全に口コミで成立しているのですね……。
自宅から杖をついて、電車に乗って2時間。電車でも、座ろうと思ったのですが座ると痛くて悲鳴が出そうなので、結局立ったまま。
駅に着いてからは、齋藤先生に再会できる、もしかしたらこの痛みを楽にしてもらえる、という思いで、杖をついて歩くスピードが上がります。
到着した時には、もう、へとへとでした……。
まずは杖を傘立てに入れて、先生の顔を拝見。
が、僕の異様な状況を察した先生から、矢のような、しかし優しい質問。
いつからそうなのか。
なにがきっかけでそうなったのか。
今はどうなのか。
コルセットとか、いろんな装着していたものをはずして、まずは診療台に座らされます。
実は家を出る前にポルタレンサポを入れてきたので痛みは40%くらいな感じ。
診療台の上で、今までされたことがないような密着度で羽交い締め状態で上半身にいろんな動きを加えさせられます。
後ろから、右側から、左側から。
そして、やっと「カイロプラクティック・メカベッド」へ。
まずはうつぶせで一つも痛いことはなく、がっしゃん、がっしゃん、つんつん、とされます。
次に仰向けで、がっしゃん、ガッシャン。つんつん。
またうつ伏せで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
また仰向けで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
頸椎の時にはありえないほどの時間をかけて、よくわからないんですが、念入りにいろんなところを「調節」している感じです。そう、整備工場に入れられた車の感じなのでしょうか。
「はい、では、立ってみてください」。
立ってみました。……あれ?立てる?
「んーーー、もう一度、ここに座ってください」。
……あれ、座っても痛くない。
でも、先生からまたしても羽交い締めにされて後ろから右から左から捻られ……。
そしてまたメカベッドへ。
ガッシャンつんつんガッシャンつんつん。
しばらくして、「はい、ここ、歩いてみてください」。
……んな無茶な……と思ったら……歩ける……。
「では、ちょっと外の階段に行ってみましょう」。
は?
「杖無しで、ここを降りて、上がってきてみてください。」。
……階段降りるの、痛いんだよなぁ……あれれれれれれれっ、降りられる、しかも痛くないし普通だしっっ?!
またしても魔法をかけられてしまいました……。
「炎症はかなりひどいので、定期的に冷やしてください。そして、無理をしない程度に歩いたり、日常的なことはしてください。何かを拾うとかの動作は、腰を曲げるとヘルニアが出てしまうので下半身を使って(相撲の「蹲踞(そんきょ)みたいな姿勢をしてくださり)やってください」。
「えっ、今朝、2週間安静、って言われたんですけどっ?!」と言うと、にっこり笑って、「腰の圧迫を取るには、まんべんなく圧力をかけて分散してあげた方がいいんです」と。「あと、痛み止めも、痛かったら遠慮なく飲んだり、入れるなりしてください。そういう悪いものはすぐに出ますから」と。
帰りがけに、次の患者さんがいらっしゃっていたのに「信じられないっ!!」「なんで歩けるんですかっ!!」「杖いりませんよ、畳んじゃおっとっ!!」と僕が独り言を言っていたら、その患者さんもにこにこ笑いながら「そうなんですよねぇ」とつぶやいていらっしゃいました。
結局、ビルの3階にある先生の治療院をあとにして、階段で1階まで降り、ふつーにてくてく歩き、壱六家横須賀店で普通にカウンターに座ってラーメンを食べ、駅まで歩いて電車に乗り、普通に座って横浜経由、武蔵小杉経由、府中本町から1kmくらい歩いて帰ってきてしまいました。
夜更かしはいかんとも思ったのですが、この感動を書き残しておかなければ、という想いからこんな時間になってしまいました。
が、今現在、若干左足にしびれは出てきておりますが、昨日までのことを考えたら夢のようです。
1時間もMacの前に座っていられる(いろいろ姿勢は変えながら)、なんて、昨日までは考えられなかったことなのですから。
あえて、齋藤先生の連絡先や治療院の住所や名前は記しません。
マスコミにさらされるのもいやですし。
頸椎、腰椎、などで苦しまれている方は、なんらかの方法で僕に直接連絡をくださいますようお願いいたします。
あまりにもお問い合わせが多い場合にはまた対応を考えます。
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