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2024/11/23 09:46 |
奇跡のカイロプラクティック後、3日め。
12月13日(月)
 日曜日を無事に過ごした翌朝。
 
 寝る前にボルタレンを入れておいたので、今日も苦しむことなく目覚めました。
 とにかく身体を休めて、椎間板に体液が戻るのを早めてあげなければならないので、寝られる限り寝てみよう、としていることもあって、連日10時間睡眠。
 この数ヶ月、4〜6時間睡眠だったことを思えば有り得ないほどの眠りよう。
 起き上がると、左足のスネの外側が筋肉痛のような痛み。……これは……おそらく、昨日歩き方を変えて内側の親指に力を入れるようにしてみたことが原因と思われますね。ふむふむ、効いてる、ってことなわけだ。続けてみようっと。
 
 で、雨なので空いてるだろうなぁ、と踏んで行ってみたかかりつけの接骨院は、案の定ガラガラ。ご老人たちは寒かったり雨だったりすると外に出ないみたいですね。

 金曜日のカイロプラクティックを受けた帰りの帰宅途中に、営業時間が終わっていたこの接骨院に電気が点いていたので「カイロで歩けるようになりました」という報告だけしてあったのですが、かかるのは木曜日以来。
 
 僕が入っていくなり、「おー、カイロの効果が持続してるんですねぇ。凄いですねぇ」と伊東先生もびっくり。
 当然、若干の違和感はあるのでほぐしていただき、鍼もうっていただきまして、関節などの可動域のチェックをしてみると、曲がる曲がる。木曜日の自分が嘘のようです。
 
 「これは凄い。どんな調整をしたんでしょうねぇ。神業ですよ」と先生も仰天。
 先生いわく、1年ぐらいドクターカイロの勉強会に通ったことはあるものの、1年で学べるようなものでは決してない、とと思ったとのこと。なにしろアメリカでは医師と同じレベルの勉強が必要な免許なので、綿密な理論に基づいて行われる手技。
 先生も、その1年で学んだことを症状によっては接骨院で使うこともあるけど「加藤さんのこの症状に使おうとはとてもじゃないけど思えない」とのこと。
 「そのカイロの先生は余程の凄い方なのでしょう」とのお話でした。
 
 先生自身もヘルニア経験者なので、齋藤先生の連絡先をお伝えしておきましたっ!!
 ……伊東先生が齋藤先生に施術されてる姿……是非見てみたいものです……。
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2010/12/14 22:48 | Comments(0) | TrackBack() | 椎間板ヘルニア生活
奇跡のカイロプラクティック後、2日め。
12月12日(日)
 昨晩は、昨日の朝動けなくなった反省を活かして、薬を飲み、ボルタレンを入れてから寝ました。
 その結果、今朝は大きな痛みはなく目が覚めました。

 一昨日、齋藤先生に言われたり、その前に伊東先生に言われて、気をつけていること。

 ■しゃがむとき、腰を丸めないで伸ばしたまま、スクワットのように足を使って下半身の力でしゃがむ。

 ■座るときは、背中を丸めない。背筋を伸ばす。そして、同じ姿勢を長く続けない。正座がベスト。

 ■ヘルニアの部分を、こまめに冷やす。冷たいな、と感じるくらいまで冷やしてはずす、を繰り返す。とにかくヘルニアの炎症を冷ましてあげなければ痛みからは逃れられない。
 たまたまコルセットのゴムが二重に締められるものだったため、腰のところに保冷剤を挟めて便利。腰の補強をする金属の上に当たるので、ひんやりが長続きするし。

 ■あまり左半身を守ろうとしすぎない。左側を守ろうとしすぎるがあまり、右半身に負担がかかって右までをも痛めることになってしまっては元も子もない。バッグも、片側だけにかけない。両肩交互、たすき掛け交互、手で持つ、など体の負担をまんべんなく、バランスよくする。

 ■ヘルニア持ちの人は世の中に非常に多いので、経験者や現在闘病中のいろんな人からいろんな治療法や注意事項を言われるが、聞くだけは聞いておいて、当面は齋藤先生と伊東先生の言うことを守ることに集中する。

 ……劇場に向かう途中の昼過ぎ、若干痛みが。劇場に着いて冷やすまでボルタレンは我慢してみることにする。

 夕方。
 ずっと、ヘルニア部分を保冷剤で冷やし続けてみたら、ボルタレンが欲しくなるほどの痛みは出ず。

 しかも、歩き方を、外側から着くのではなく内側の親指に力を入れて歩く内股状態にしたら新しい刺激。いいかも。

 夜。
 ボルタレンを使わずに一日を終えつつあり。
 しかし、やはり、歩いて池袋まで行っていろいろやって、帰ってくると、猛烈な体力の消耗に気づきました。
 帰宅と同時に睡魔が襲ってきました。
 全身で腰を守り続けた一日だったんでしょうね。

2010/12/14 22:41 | Comments(0) | TrackBack() | 椎間板ヘルニア生活
奇跡のカイロプラクティック翌日。
12月11日(土)
完全に油断。

昨晩、あまりにも快調だったので夜の分の薬を飲み忘れ。

朝、目が覚めると1ミリも身体を動かせない状態に。

5メートル歩けば痛み止めのボルタレンがあるのに、そこまでどころか、身体を横にすることすらできない状態。
ゆっくりとミリ単位で身体を動かし、徐々に起き上がれる体勢に持って行き、トイレに行って、ようやく痛み止めを。

ベッドに戻って、薬が効いてくるのを待つうちに数メートルの移動でへとへとになり、眠りの世界へ。30分後くらいに目が覚めると少し動くようになっていたので起き上がり、居間へ。

朝ご飯を食べて薬。
コルセットをしたら辛うじて歩けるようになったので家を出て、かかりつけの接骨院が午前で終わりだったので、近所の「普通の接骨院」へ。
普通に腰だけをほぐしてもらって(←ていうか、痛みを訴えた場所しか施術しないのがこの接骨院のやり方。そーじゃないと思うんですけどね)、出動!!

実際、カイロプラクティックにかかる前と後では、体の軽さが違います。一応杖は持って出ましたが、当面必要なし。

結局、池袋まで杖なしで行くことができた上に、途中少し横になりましたがデスクワークもできて、夜まで劇場にいて、電車でも座って帰宅。

帰宅後も若干のデスクワークをすることができました。
その間、軽い痺れはあるものの動けなくなったり激痛が走ることも無し。カイロを受ける前と後では、全く別人のようでした。

……が、とりあえずおとなしく。
まだリハビリです。

2010/12/14 22:33 | Comments(0) | TrackBack() | 椎間板ヘルニア生活
歩けるようになりましたっ!!
 前の日記から続きます。
 
 「齋藤先生」とは、10年くらい前からお世話になっているカイロプラクティックの先生。
 
 「カイロプラクティック」と一言で言っても、実は「鍼灸師」や接骨院の「柔道整復師」のように日本の国家資格が無くて、胡散臭い人が混じっていたりするのでかなり気をつけなければいけないのです。
 「WHOの基準を満たした」とか、「アメリカのどうしたこうしたであーしたこーした」なんてことを掲げてやっても、特に法律に触れるわけでもないのです。
 
 そしてまた、「マッサージ」というお店があったとしても、そこの人が国家資格である「あん摩マツサージ指圧師」である可能性は実は低い、というのが現状で、「治療」を目的としてマッサージなり鍼灸なりをお願いするのであれば、免許を持っているかどうかを確認する必要がありますね。
 しかし、カイロプラクティックの場合にはそれが確認しようがないのです。
 
 ところが、齋藤先生との出会いは、ウチの健康相談担当で「整体の免許」を持ったかっつん。つまり、かっつんが持っている免許は国家資格でもなんでも無いのですが、この人、実は「なんでもオタク」。テーピングの講習にも、救急救命の講習にも通い、役者が舞台に立ち続けるために今何をするべきかを判断して的確な医療機関を紹介する、という「治療オタク」でもあったりするのです。
 そんなかっつんは、自らの身体を実験台に、次々といろんなそういうお店に通い、「しゃちょー、首痛いんだったら、もしかするとあそこがいいかもしれません。最初はウソくさいと思うかもしれませんが、宗教とか関係無くて、これこれしかじかで……」と、いろいろ教えてくれまして。
 要約しますと。
 「カイロプラクティック」は、もともとアメリカで確立された手技療法で、日本での鍼灸のような「代替医療」。
 
 整体にしろカイロにしろ、だいたい、関節をバキバキ鳴らすところは信用できない、と僕は判断しております。
 
 がっ。
 かっつんが言うには(後から確認もできたのですが)、齋藤先生はアメリカでドクターの資格も得ている本物で、カイロプラクティックの学校の先生もなさっている、とのこと。
 じゃぁ、とりあえず行ってみますか、というところからお付き合いが始まったのです。
 
 で。
 ぶっちゃけた話、10年くらい前に頸椎ヘルニアを患った時、日常の痛みを取ってもらうのをかかりつけの接骨院、そして定期的に通うのが齋藤先生、というペースで、手術も何もなく、僕は乗り越えたのでした。
 
 その頸椎ヘルニアの時の施術というのが。
 まず、先生の前に立って、いろいろと問診されます。
 もー、痛くて痛くて、正面を向いていられないんですから、という状態なのですが、言われたとおりにしてみます。 
 そして、先生の言うとおりに、いろんな動きをします。
 座って、と言われて座り、いろんなところをつんつんされます。
 次に、手術台のようなギアがたくさん付いた、たくさんの部品で構成されたベッドにまずはうつぶせに「立たされ」ます。
 すると、ういーーーーんっ、と倒れていき、うつぶせ状態に。
 その状態で、見えないのですが、先生の手がふわふわと身体に触れずに動き回っていたりします。
 そして「楽しいことを考えて、3回深呼吸してください」と言われます。
 まず、みうたんとヨメの笑顔を思い出して1回。次に二男のしんしんとヨメの笑顔を思い出して2回。最後に長男・こういちとヨメの笑顔を思い浮かべて3回。
 そこから、いろんなことが始まります。
 いろんなところをつんつんされたり、身体の一部だけをぐっと押えて機械がガシャンっ、て音を立ててるけど痛くないくらいな感じで軽く押したり。
 そしてういーーーーーんっ、と上がっていって、今度はあおむけ、と言われてあおむけになるとまたういーーーーーんっ、と倒れていって。
 腰骨とかを片方ずつ上げてみたり、ガシャンっ、てやってみたり。
 一つ一つの動作は、全く痛くもなんともなくて、「なにやってんの?」って感じなのです。
 
 そして、ういーーーーーーーっ、とまた起き上がって、「それでは、立ってみてください」と。
 
 ……あれ……。視界が斜めだぞ……?!
 その通りのことを先生に伝えると、「今までが斜めだったんです」と笑顔で。
 「しばらく、斜めな感じがするかと思いますが、すぐ慣れますから」と。
 ……って、ちょっと待って、痛みが取れてるじゃないですかっ!!
 「はい、とりあえず、今日はこのくらいで」。
 
 で、それまで首と肩が張って張って痛くて痛くてたまらなかったのに、もう、スキップして帰れるくらいにまでなってしまっていたのでしたっ!!
 もう、わけがわかりません。
 凝ったところがあったらぐいぐい押してもらったり、ザクザク鍼を打ってもらうのがキモチいい、というのが当たり前だった僕の頸椎ヘルニア生活に、わけがわからないながらも灯りが点りました。
 
 ……ということを繰り返して、僕は10年近く前に頸椎ヘルニアを克服したんだ、ということをすっかり忘れていたのでした。
 
 もう、ぶっちゃけ、あまりにも魔法みたいに楽になるので、逆に人に勧めることはしてきませんでした。
 だって、今、こうしてここまで書いてきていますが、これを読んだあなたは信用しますか?僕ならしませんよ、絶対。
 
 で。
 かっつんに続いて僕も頸椎ヘルニアが楽になった、ってことで、ウチの劇団で腰痛持ちの連中が次々と齋藤先生のもとに訪れて、次々と治していただく、というところにまで発展していったのですが、そんなある日、大事件が。
 ウチの劇団がお世話になっている劇場の支配人がぎっくり腰になり、動けなくなる事態。
 すかさずかっつんが齋藤先生に連絡すると、たまたま空いているとのことで、支配人は車椅子で劇場を出て行かれました。
 それから1時間後。……なんと、支配人は歩いて帰ってこられたのですっ!!
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ……と、このような経緯があったにもかかわらず、あまりにも時間が経っていたのと糖尿病克服で健康体に慣れておりまして、すっかり不健康に対する備えができていなかったこともあって、今回の腰痛で最初に齋藤先生のことを思いつくことができず、時間がかかってしまいまして。
 
 が。
 齋藤先生の仕事先に電話してみたところ、現在は木曜日しか都心には出てきていない、とのこと。
 携帯の番号を教わってかけてみると、久しぶりなのに覚えていてくださって、なんと横須賀で治療院をやっていらっしゃると……!!……今日はどうですか……16時半?……行きます行きますぅぅぅぅっ!!
 
 Googleで先生の治療院の名前を検索しても出てきません。
 ネットでどうこうではなく、完全に口コミで成立しているのですね……。
 
 自宅から杖をついて、電車に乗って2時間。電車でも、座ろうと思ったのですが座ると痛くて悲鳴が出そうなので、結局立ったまま。
 駅に着いてからは、齋藤先生に再会できる、もしかしたらこの痛みを楽にしてもらえる、という思いで、杖をついて歩くスピードが上がります。
 
 到着した時には、もう、へとへとでした……。
 まずは杖を傘立てに入れて、先生の顔を拝見。 
 が、僕の異様な状況を察した先生から、矢のような、しかし優しい質問。
 いつからそうなのか。
 なにがきっかけでそうなったのか。
 今はどうなのか。
 
 コルセットとか、いろんな装着していたものをはずして、まずは診療台に座らされます。
 実は家を出る前にポルタレンサポを入れてきたので痛みは40%くらいな感じ。
 
 診療台の上で、今までされたことがないような密着度で羽交い締め状態で上半身にいろんな動きを加えさせられます。
 後ろから、右側から、左側から。
 そして、やっと「カイロプラクティック・メカベッド」へ。
 まずはうつぶせで一つも痛いことはなく、がっしゃん、がっしゃん、つんつん、とされます。
 次に仰向けで、がっしゃん、ガッシャン。つんつん。
 またうつ伏せで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
 また仰向けで、がっしゃんがっしゃん、つんつん。
 頸椎の時にはありえないほどの時間をかけて、よくわからないんですが、念入りにいろんなところを「調節」している感じです。そう、整備工場に入れられた車の感じなのでしょうか。
 
 「はい、では、立ってみてください」。
 立ってみました。……あれ?立てる?
 
 「んーーー、もう一度、ここに座ってください」。
 ……あれ、座っても痛くない。
 でも、先生からまたしても羽交い締めにされて後ろから右から左から捻られ……。
 
 そしてまたメカベッドへ。
 ガッシャンつんつんガッシャンつんつん。
 
 しばらくして、「はい、ここ、歩いてみてください」。
 ……んな無茶な……と思ったら……歩ける……。
 
 「では、ちょっと外の階段に行ってみましょう」。
 は?
 
 「杖無しで、ここを降りて、上がってきてみてください。」。
 ……階段降りるの、痛いんだよなぁ……あれれれれれれれっ、降りられる、しかも痛くないし普通だしっっ?!
 
 またしても魔法をかけられてしまいました……。
 
 「炎症はかなりひどいので、定期的に冷やしてください。そして、無理をしない程度に歩いたり、日常的なことはしてください。何かを拾うとかの動作は、腰を曲げるとヘルニアが出てしまうので下半身を使って(相撲の「蹲踞(そんきょ)みたいな姿勢をしてくださり)やってください」。
 
 「えっ、今朝、2週間安静、って言われたんですけどっ?!」と言うと、にっこり笑って、「腰の圧迫を取るには、まんべんなく圧力をかけて分散してあげた方がいいんです」と。「あと、痛み止めも、痛かったら遠慮なく飲んだり、入れるなりしてください。そういう悪いものはすぐに出ますから」と。
 
 帰りがけに、次の患者さんがいらっしゃっていたのに「信じられないっ!!」「なんで歩けるんですかっ!!」「杖いりませんよ、畳んじゃおっとっ!!」と僕が独り言を言っていたら、その患者さんもにこにこ笑いながら「そうなんですよねぇ」とつぶやいていらっしゃいました。
 
 結局、ビルの3階にある先生の治療院をあとにして、階段で1階まで降り、ふつーにてくてく歩き、壱六家横須賀店で普通にカウンターに座ってラーメンを食べ、駅まで歩いて電車に乗り、普通に座って横浜経由、武蔵小杉経由、府中本町から1kmくらい歩いて帰ってきてしまいました。
 
 夜更かしはいかんとも思ったのですが、この感動を書き残しておかなければ、という想いからこんな時間になってしまいました。
 が、今現在、若干左足にしびれは出てきておりますが、昨日までのことを考えたら夢のようです。
 1時間もMacの前に座っていられる(いろいろ姿勢は変えながら)、なんて、昨日までは考えられなかったことなのですから。
 
 あえて、齋藤先生の連絡先や治療院の住所や名前は記しません。
 マスコミにさらされるのもいやですし。
 
 頸椎、腰椎、などで苦しまれている方は、なんらかの方法で僕に直接連絡をくださいますようお願いいたします。
 あまりにもお問い合わせが多い場合にはまた対応を考えます。

2010/12/11 00:42 | Comments(0) | TrackBack() | 椎間板ヘルニア生活
MRI検査の結果、綺麗なヘルニアが。
12月10日(金)
 朝8時。眠り続けた日々でしたが、すっきりと目が覚めました。
 前の晩に痛み止めの座薬ボルタレンサポを入れておいたので、なんとか起き上がれるくらいな感じ。
 
 病院は近いけど歩くのには遠いのでタクシーをお願いして乗ったのはいいのですが、振動が拷問。断って、横にならせてもらいました。

 9時から、総合病院でMRI(核磁気共鳴画像法)の撮影。
 MRIはレントゲンと違って放射線を使わず、強力な磁場を発生させて体内を見るためのものだそうですが、詳しいことはわからないのでググってくださーいっ。
 
 金属類を全て外して、撮影着に着替えて撮影室へ。
 壁紙が無駄な花畑の写真でちょっと萎えつつ、ふと見ると、巨大なドーナツ状のもの。ここに入るのかぁ。
 ベッドの上に載せられて、「大きな音が出ますのでこれを」とヘッドフォンをさせられ、「15分くらいで終りますので、何かあったらこれを押してください、ブザーが鳴りますので」と血圧を測るポンプみたいなヤツを渡され、係の人が外に出ると、ドーナツの中に入ります。
 
 すると、最初はファンキーなリズムの重低音。ブッブッブッブッブッとずーーっと続きます。ほほーー、この音が今僕の体の中に入っていってるわけやねー。心の中で曲を付けながら楽しんでいると、困ったことが。
 ……鼻がくすぐったい……。
 まさか、鼻がくすぐったいくらいでブザーを鳴らすのも気が引けたので、必死で気をそらします。
 音が変わって、次は業務用ミシンみたいな中高域のリズム。んーーーむ、曲を付けづらいリズムと音だなぁ……なんて考えてたらうつらうつら。と、突然音が替わり、今度はエレキバイオリンの低音弦を弾くような歪んだ音が「ギャッギャッギャッギャッ」と鳴り続けます。で、これまた心地よくて(←僕、爆音って気持ち良くて眠くなっちゃうんですよねぇ……)、ぐっすりと眠っていたら、終ってしまいました。
 
 着替えて、診察待ちコーナーへ。
 あーあ、ここでまた数十分待ちかぁ……。
 と、そこへ、おばあちゃん二人が。やはり整形外科の順番待ちのようです。
 この二人の会話は、聞こうとしなくても耳に入ってくるのですが、どうやら、病院で知り合った、特に仲がよいわけでもないという感じらしく、話の内容が、本当にどうでもいいことばかり過ぎてびっくりするほど!!
 「最近寒くなりましたねぇ」「地球温暖化とか言っても寒いと腰に来ますねぇ」「昨日買ったみかんが5つ残ってるんですけど寒いからまだ大丈夫かな」「みかんはビタミンたっぷりですからねぇ」「あら、そうなの?」「ビタミンはたいていのものに入ってますからねぇ」……みたいなっ!!で、その後、もう、お互いが言いたいことを言いたいだけしゃべってるだけで、全く話が噛み合わず、片方がしゃべっている間は「あらそー、あらそーなのー」って相づちをうってるのに、タイミングが来ると「でもあたしね」と全く違う話が始まり……。
 いやー、話を聞いてもらえるだけでいいんですねぇ……。
 
 なんていう待合室の情景を観察したりしているうちに、30分待ちで僕の番。
 MRIの画像を見ながら、先生が「やはり、椎間板ヘルニアですねぇ。Lの5番、ほら、ここ」と、見せてくれます。
 率直な感想は「あらまー、綺麗なヘルニア」でした。
 ウイキペディアとかで見るような、典型的なヘルニアで、素人目にも、かなり神経を圧迫してはいるもののそれほど大きくもない、という感じ。
 先生からもそういう説明がなされて、すぐに痛みを取りたければヘルニアの近くに直接注射をしてブロックする方法が早い、とのこと。が、ブロック注射は最終手段、など、いろんなご意見を聞いていたので「それは我慢できなくなったらお願いしに来ます」と伝えました。
 そして、診断。
 まだ炎症が残っているので2週間は安静、完治するまでに3カ月、とのこと。……がぁぁぁぁーーーーん……。目の前真っ暗です……。12月10日の2週間後って、24日、つまりクリスマスイブじゃないですかっ!!
 「診断書いりますか?」と聞かれたので、まぁ、僕の場合自分が社長だから会社に出るも出ないも自分が決めることなわけですから必要無いのですが、とりあえず、これも記念だな、といただくことに。
 
 意気消沈して会計へ。
 ……いちまんきゅうひゃくじゅうえんーーーーっ?!
 MRIって高いのね……と思ったら、なんと、気軽に頼んだ診断書が4200円っ!!
 アホや……。
 
 意気消沈の上に意気消沈して、タクシーは使わずに杖をつきつき、次は接骨院へと向かいました。
 
 がっ!!
 なんと、いきつけの接骨院の前まで来たら「午前の診療は終了しました」の札。
 ……えっ?!もうそんな時間っ?!……と時計を見ると、12時35分……。12時30分までなんですよねぇ、午前の受付……。
 
 意気消沈の上に意気消沈の上に意気消沈して、なんとかこの痛みから逃れる方法はないものだろうか、と考えながら、杖をつきつつ自宅に帰る途中、脳裏を、ウチの劇団の「健康相談担当」である整体師のかっつんが数日前に言っていた一言がよぎりました。

 「MRI撮ってもらってヘルニアかどうかがわかった段階で、齋藤先生のところに行ってみるのもいいかもしれませんね」。
 ……そうだ、齋藤先生に連絡してみようっ!!
 
 ……続く。

2010/12/10 23:12 | Comments(0) | TrackBack() | 椎間板ヘルニア生活

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